こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、緊急速報やニュースでよく流れる【100mm以上の降水量】についてお話をさせて頂きました。
皆さん【100mmの降水量】と聞いて、どのくらいの雨なのかを容易に想像できるでしょうか?
実際に100mm以上の降水量を経験した方でなければ簡単には想像出来ないと思います。
そこで前回のブログでは【降水量】をテーマにしてお話をさせて頂いています。
気になる方はご覧頂ければ幸いです
↓前回のブログ
今回は酸性雨の屋根への攻撃性と影響についてお話していきたいと思います。
酸性雨は屋根を葺いている板金屋にとっては大敵となるものです。
皆さんも家を長持ちさせるために今一度ご理解を深めてみてはいかがでしょうか?
酸性雨は、1878年産業革命の全盛期である19世紀イギリスで最初に確認されました。
その原因は化石燃料の燃焼による二酸化硫黄や窒素酸化物によって引き起こされています。
二酸化硫黄や窒素酸化物が大気中で硫酸や硝酸に変化し、雲の水分に溶け込んで酸性雨となります。
これが屋根に降り注ぐと板金屋根は酸化し、穴が空いたり腐食します。
2000年以前に使われていた板金屋根材の耐久年数は
と言われていますが、その地域の雨の多さで寿命が左右されます。
酸性雨の影響下で実験を行った論文があります。
その実験では、上記の鋼板素材は推奨の耐久年数を満たしていないようです。
耐久年数にたどり着く前に錆びて腐食が進んでいます。
以前話したカラー鉄板はもとより、【犠牲防食】を持った亜鉛メッキ鋼板でも酸性雨に耐える事はできません。
↓亜鉛メッキ鋼板について詳しく知りたい方はこちら!
亜鉛メッキ鋼板で耐えられない酸性雨に唯一耐える事のできる鋼板はステンレスを除けば
亜鉛メッキ鋼板にメッキ処理された亜鉛は酸に弱いという弱点があります。
酸性雨を浴びた時点で急激に粉を吹いたように酸化し【犠牲防食】の効果は薄れます。
それに対し、ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金メッキであり
アルミニウムは酸に強いという特徴があります。
亜鉛とアルミニウムの合金メッキはお互いを助け合って腐食を食い止めています。
よってガルバリウム鋼板は酸性雨によって腐食する事はありません。
これは長年家に葺いている板金屋根では明確な差が出てきます。
更にガルバリウム鋼板の耐久年数は25年と言われていますが
今まで使ってきたガルバリウム鋼板の具合を見ると、地域によってはもっと年数が伸びる可能性があります。
酸性雨の影響を気にされる方はガルバリウム鋼板への変更や葺き替えをオススメします。
いかがでしたか?酸性雨の恐ろしさがご理解頂けたでしょうか?
古い家では酸性雨の影響で錆びて腐食している家も沢山あります。
雨漏りしてしまう前にガルバリウム鋼板への葺き替えをご検討されてはいかがでしょうか?
弊社の方でもガルバリウム鋼板への葺き替えを承っております。
気になる方はご相談頂ければ幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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