こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログではガルバリウム鋼板がメンテナンス不要という話は本当なのか?という内容をお話をさせて頂きました。
ガルバリウム鋼板はメーカー自身が【メンテナンスフリー】を謳っており
ステンレス鋼板と同様に【殆ど腐食しない鋼板】です。
現代の【酸性雨】が降る状況下でも20年近く表面の塗装が劣化する事がなく
塗装が悪くなってきても、その下に焼き付けられたメッキ被膜があるので
容易く腐食する事はありません。
更に、通常のカラー鉄板や亜鉛メッキ鋼板は、表面を雨水が流れれば少しずつ酸化して腐食していきますが
ガルバリウム鋼板の特徴として、表面に雨水が流れている限り
腐食の原因となる酸化物が取り除かれるので、一般的に言われている以上に長持ちすると言われています。
前回のブログでは実際にいくつもの現場を見てきたプロの職人として事実はどうなのかをお話させて頂いています。
気になる方は是非ご覧頂けると幸いです。
↓前回のブログ
今回お話する内容は【角樋と半丸樋の違いと選び方】です。
「【角樋】【半丸樋】って言われてもどのような物か分からない・・・」と思われる方は多いと思います。
上の写真が角樋で、下の写真が半丸樋です。
みなさんはどちらの雨樋がお好みですか?
今回のブログでは2つの違いとメリットについてお話したいと思います。
2つの雨樋には大きく分けて【価格】【デザイン】【排水量】【強度】という違いがあります。
半丸樋の大きなメリットと言えば【安さ】です。
角樋と比べて1mあたり1000円ほど安い事が特徴で
家の雨樋は50m~100mと、かなりの長さの雨樋を必要としますので
1mあたり1000円違えば大きく工事金額が変わってきます。
しかし、角樋には値段以上の非常に多くのメリットが存在します。
もはや角樋なしには新築住宅は建てられないと言われるほどです。
それを下の方で説明していきたいと思います。
雨樋の価格と工事金額について詳細を知りたい方はこちら!
2つはデザインが大きく違うのは見ての通りですが、デザイン性を大きく左右しているものがあります。
それは【吊り金具の位置】です。
こちらは角樋を上から撮影した写真ですが、雨樋を固定する吊り具は雨樋の中に固定されています。
対して半丸樋は
外から固定されているのがお分かりになるでしょうか?(銀色の部分が吊り金具です)
角樋は下から見て金具が見えないような作りで、一見すると吊り金具が存在していないように見えます。
ですので、下の写真のように、周りの色合いに合わせれば軒先と同化したようなデザインとなり全く目立ちません。
丸樋はステンレスの金具が規則的に並んでいるので、金具がアクセントになり美しく見えます。
デザインは好みの問題ですので施工の際は業者に相談される事をオススメします。
昨今のゲリラ豪雨や集中豪雨などの多大な降水量の影響下では雨樋の【排水量】が大きく重要になってきます。
角樋は水を受ける容量が大きいので容易くオーバーフローする事はありません。
半丸樋は角樋よりも水を受ける容量が少ないです。
上記の理由から、流れ込む水が多い屋根となれば、半丸樋はオーバーフローとなるため選択する事は出来ません。
特に昨今のゲリラ豪雨の降水量では、従来までの半丸樋では水が溢れてしまう可能性が高いです。
よって、現在の新築住宅では半丸樋を掛ける事は殆ど無いのが現状です。
皆様も雨樋を掛け替える際は角樋を選ぶ事をオススメします。
雨樋は、台風や強風に晒されてしまった場合一番被害を受けやすい場所として知られています。
その際、雨樋の【強度】というものが非常に重要になってきます。
最近セオリーとして使われる雨樋に角樋が多いのは、この【強度】も関係しています。
角樋は、メーカーによっては半丸樋の約3倍ほどの強度を誇り
台風や強風に強い事でも知られています。
まさに【次世代】の雨樋なのです。
このような理由から皆さんが雨樋の架け替え工事を行う場合は角樋への交換をオススメします。
いかがでしたか?今回のお話は皆様のお役に立てたでしょうか?
最近は和風の家や洋風の家問わず、角樋が掛けられています。
皆様も雨樋補修の際は角樋への掛け変えをご検討してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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