こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【屋根勾配0.5寸でも施工可能!】板金屋根で葺く事が出来る全ての勾配を徹底解説します。
という内容についてお話をさせて頂きました。
今回お話する内容は【板金屋根の勾配】についてのお話となります。
皆さん、屋根材は勾配により葺くことの出来る屋根と出来ない屋根がある事はご存知ですか?
勾配とは屋根の傾斜角度の事で
急な勾配であるほど水が流れやすい
緩い勾配であるほど水が流れにくい、という事から
瓦屋根では、種類にもよりますが最低でも3寸勾配(約17°傾斜)以上が必要となります。
前回のブログでは、板金屋根ではどれくらいの勾配が必要なのか?
を詳しく解説しています。
興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【屋根が急勾配の場合のメリットとデメリット】について解説して行きたいと思います。
前回のブログでお話した【屋根の勾配によって葺くことの出来る屋根材が変わる】という内容は
屋根材によっては緩い勾配だと雨漏りしてしまう可能性が高くなる。
という意味合いを含んでいます。
「それならば、一番急な角度で家を作れば雨漏りしないのでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、屋根の勾配は急勾配にすればするほど【デメリットが大きくなる】という危険性も持っており
設計段階で非常に綿密に考えて設計する必要があります。
「ではどうすればいいの?」と思われる方もいらっしゃる事でしょう。
そんな皆さんの為に今回は屋根の勾配に関する
【メリット】【デメリット】について詳しくお話して行きたいと思います。
まずはメリットについて解説して行きたいと思います。
※上記写真は7寸勾配屋根の現場(~寸勾配という用語に聞きなれない方は前回のブログをご覧ください。)
屋根は勾配大きく付けるほど【雨漏りしにくくなる】というメリットを持っています。
勾配があれば水の流れが速くなり、下へ下へと重力で水が排水されます。
急勾配屋根は、屋根材に穴あきやクラックなどの大きな問題がない限り
殆ど雨漏りする事はありません。
また、急勾配屋根は屋根裏の体積が大きくなりますので
住宅内に熱が滞留する事を防いでくれる役目も果たします。
デメリットとしては【工事費用が高価になる】という事が挙げられます。
急勾配屋根は人が登る事が困難な屋根になる為
屋根に対して複雑な足場を組む必要があります。
これはメンテナンスの際にも同様となり
緩勾配屋根に比べてメンテナンス費用も高くなってしまいます。
急勾配屋根は緩勾配屋根と比べて屋根の面積が広くなってしまう為
屋根の施工費用自体が上がってしまいます。
また、急勾配屋根に瓦屋根などの重い屋根材を葺いた際
下地が劣化して来ると自重に耐えきれずに落下してしまう危険性があります。
この3つのポイントを考えると
新築を建てる際は、屋根に足場を必要としない程度の勾配に留めておく事をオススメします。
いかがでしたか?急勾配屋根のメリットとデメリットについて参考になったでしょうか?
世界遺産である白川郷などの合掌造り藁葺き屋根を見てもわかる通り
急勾配屋根は【藁葺き屋根】ですら全く雨漏りしないほど有効な造り方だと言えます。
ですが、現代の家造りにはそのメリットをコストに変えて見た時
大きなデメリットになってしまうのが現実です。
「屋根の勾配にはコストとのバランスが重要」
弊社ではそのような考えの下、お客様の要望を最優先に家造りを行っております。
弊社の方でも屋根の葺き替え工事を承っております。
気になる方はご連絡頂ければ幸いです!!
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
弊社のHP
https://takahashibankin-kogyo.com/