こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【和風の屋根と洋風の屋根】どちらがいい?【瓦棒葺きと立平葺き】の違いを画像付きで詳しく紹介します。
という内容についてお話させて頂きました。
最近の日本には洋風のお家が多く普及しており
それに応じて屋根のデザインも進化してきました。
なぜ洋風のお家が一般普及してきたのかと言うと
和風の家はデザインに曲線が多く、施工にも特別な技術を必要とし
どうしてもコストが掛かってしまう為
今では高級住宅=和風の家、というイメージが定着してしまいました。
一方洋風の家はデザインを極力シンプルに抑えた造りで
施工も和風ほど手間が掛かりません
その為、現在では和風の家に合うデザインの屋根は廃れて来ています。
前回のブログではその代表格とも言える【瓦棒葺き】と【立平葺き】
についてデザイン性の違いから詳しく解説しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【1次防水と2次防水】という内容についてお話させて頂きます。
屋根を造るうえで欠かせない要素、それが【雨水からどうやって家を守るか?】です。
屋根を雨水から守っていく上で重要となる3つの要素があります。
の3つです。
屋根を長年の間雨漏りせずに守り続けている屋根は上記の3つの要素が
非常にバランスよく出来上がっている屋根です。
今回は1次防水と2次防水とは何なのか?
について詳しくお話して行きたいと思います。
1次防水とは【屋根材】の事を指します。
第一段階目として、一番雨水を受ける場所で
雨漏りさせない、水を内部に入れないという事は当たり前の前提条件として見ると
何よりも重視するべき事は【より多くの水を効率よく外部へと排出する】という点にあります。
どこかで水溜まりになってしまったり、水の流れをせき止めてしまうような構造の屋根では
将来的に必ず雨漏りしてしまいます。
この雨漏りと屋根材の関係性は【屋根の形状、つまり構造自体と深い関係性がある】
ので、屋根を設計する際は屋根の形状と合わせ屋根材を選定する必要があります。
余談ですが、板金屋根では、他の屋根材と違い様々な形状を職人の手作業で加工出来
屋根の構造上のデメリットを補うように加工する事が可能ですので
雨仕舞いに置いては非常に優秀な屋根材だと言えます。
2次防水とは【下葺材、つまりルーフィングの事】です。
このルーフィングに拘るか否かで屋根の寿命が大きく変わってきます。
通常のカラールーフィング【緑色のルーフィング】で約10年ほど
改質アスファルトルーフィング【名前が表記されている物】で約20~30年ほど
改質アスファルトルーフィングに於いてはグレードによって値段と寿命が比例しており
高寿命を選べば選ぶほどコストが上がっていきます。
しかし、後の改修工事を考えるとルーフィングの初期コストは屋根材に比べると非常に安いので
新築や改修工事の際に高寿命のルーフィングを選ぶという事もオススメします。
1次防水に関しましては雨を排水する、防水するという事に対して年々進化しており
屋根材の寿命は別として、どの屋根材も遜色は見られない程優秀であると言えます。
しかし、屋根材裏の結露に関してはしっかりとしたルーフィングが施工されていないと
結露水の影響を受け続け屋根の下地が長持ちしません
その為、屋根材にこだわって施工を行うよりもルーフィングにこだわって
屋根を造っていくという方が重要だと言えます。
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
屋根材とルーフィングの関係性は以前からも沢山お話してきましたが
何度もブログで書いている理由は【ルーフィングの選定こそ最重要】
という事を皆さんに知ってもらいたいからです。
どのような秀逸なデザインの家を建てても、高級な素材を使用していても
10年~20年で雨漏りしてしまっては意味がないのです。
その為には屋根形状や屋根材も大事ですが
ルーフィングの選定から拘ってみてはいかがでしょうか?
ルーフィングは最後の砦です。
ルーフィングの種類によって屋根の寿命や快適性が断然変わってきます。
皆さんの頭の片隅にでもとどめて頂けると幸いです。
弊社は、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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