こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【屋根の寿命を決める!】1次防水と2次防水について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
屋根を造るうえで欠かせない要素、それが【雨水からどうやって家を守るか?】です。
屋根を雨水から守っていく上で重要となる3つの要素があります。
の3つです。
屋根を長年の間雨漏りせずに守り続けている屋根は上記の3つの要素が
非常にバランスよく出来上がっている屋根です。
前回のブログでは1次防水と2次防水とは何なのか?について詳しくお話しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【プロがオススメする板金屋根の勾配】という内容についてお話したいと思います。
家の屋根には勾配が必要で、その理由はより多くの水を効率的に外へ排水する為です。
屋根の勾配は板金屋さんや瓦屋さんに聞くと教えてくれますが専門的な用語が混じっており
「この家は3寸勾配だよ」や「2寸五分の屋根だね!」などと言われるので
90度や45度などの数字の角度に慣れている一般の方々には全く想像がつかず
何の事を言っているかすら分からないという現状だと思います。
そこで今回は、板金屋根の勾配をお話する前に家の屋根勾配について説明し
その後にオススメの屋根勾配のお話を行いたいと思います。
ご興味のある方は最後までご覧いただけると幸いです。
屋根の勾配は屋根材によって必要とする勾配が変わってきます。
上の写真をみて頂くと分かる通り、瓦屋根と板金屋根の勾配がかなり違う事が分かると思います。
瓦屋根、カラーベストは3寸勾配以上、板金屋根は1寸勾配以上
と言ったように必要とする勾配が変わります。
では寸勾配とはどのような角度なのでしょうか?
屋根勾配はこの図に示したような勾配となります。
板金屋根で多く使われる1寸勾配ですと
1尺(約30センチ)の長さから1寸(約3センチ)の高さ上がった勾配
数角度で表すと 5.9006°(約6°)の角度の事を言います。
瓦屋根やカラーベストで多く使われる3寸勾配ですと
1尺(約30センチ)の長さから3寸(約9センチ)の高さ上がった勾配
数角度で表すと 16.6992°(約17°)の角度の事を言います。
このように慣れないと非常にわかりにくい角度の表し方です。
私たち板金職人が薦める屋根勾配は3寸勾配(約17°)です。
最近は住居スペースが確保しやすい緩い勾配が流行ってきており
緩い勾配の新築が非常に多いです。
確かに板金屋根は緩い勾配にも対応しており新築当時は雨漏りもせずに暮らせます。
しかし、ゲリラ豪雨などの気候変化が著しい昨今・・・
この先の未来、もっと酷い雨に毎年見舞われるようになるという可能性は否定出来ません。
もっと酷くなった雨では緩い勾配のままでは雨漏りしてしまう可能性が高くなります。
その為、勾配は少しでもあった方が良いと考えます。
しかし屋根足場が必要となる屋根は改修コストが上がるので
屋根足場無しでも作業できる、尚且つ排水性も良い3寸勾配が丁度よい勾配
だと私たちは考えています。
皆さんも新築を建てる際は参考にしてみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
屋根勾配は、長く安心して暮らす事を考える場合には絶対に必要なものだと考えています。
居住スペースの事を考えるとネックな場所となりますが
その分、小屋裏(屋根裏)の空間を多く取る事が出来
湿気、暑さなどの改善点にもなりうる場所です。
これから新築を建てるという方は参考にしてみてはいかがでしょうか?
弊社は、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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