こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは 【高排水型雨樋】の性能面とデザイン性について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
近年の気候状況は積極的に雨樋開発が行われていた20年前とは打って変わり
1度に降る降水量が非常に多い状態に見舞われる事があります。
私が学生時代の頃は【通り雨】と言うと長くて30分ほどで降りやむ雨が多く
それも今のようなバケツをひっくり返したような降水量は少なかったような記憶があります。
しかし、近年は短時間で降水量が100mmを簡単に超えてしまうような
突発的な豪雨が多くなってきており【ゲリラ豪雨】という名前が付けられるほど
激しい雨が降り注ぐようになりました。
この状態では昔主流であった半丸雨樋や平行樋では排水量が足りず
短時間の突発的豪雨の間にオーバーフローしてしまい
外壁や破風周りに小さなダメージを蓄積し続けてしまう事になりかねません
近年大きな雨樋が主流になってきているのは上記の理由があり
ローコストの建売ですら高排水型の雨樋が採用されています。
そこで前回のブログでは高排水雨樋と通常の平行樋を比べてご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【瓦屋根の新築が減った理由】という内容についてお話させて頂きます。
近年、木造住宅では瓦屋根を採用する住宅は減ってしまいました。
瓦屋根は耐久年数で見ると全ての屋根材の中で最も優れた性能を誇り
どんな高級屋根材よりも寿命が長いという大きなメリットがあるのにも関わらずシェア率は下降気味となっております。
他の屋根材と比較すると、一般的なガルバリウム鋼板の寿命は20年から30年と言われており
コロニアル屋根は15年から20年と言われています。
それと比較してみると瓦屋根はセメント瓦は30年ほど、釉薬瓦などは60年
神社仏閣などの最高良質な物でみると100年程度の寿命を誇ります。
上記の理由があるのに、瓦屋根は減っているのは何故でしょうか?
今回は瓦屋根が減った理由について詳しくご紹介したいと思います。
これほどの耐久性能を誇る瓦屋根ですが、日本の地域柄【地震被害】を想定すると
より軽量な屋根材が求められる時代になって来たという歴史があります。
瓦屋根は非常に重い為、それに耐えうるだけの躯体強度を作らなくてはなりません
そこで、地震に耐えうる家の指標に【耐震等級】という規格がありますが
最近の住宅では耐震等級3という最高状態で作られる事が多く、瓦屋根の重量を計算した上で
耐震等級3を獲得する為にはそれなりの躯体工事コストが掛かってしまう
という現状があるようです。
ですのでお客様に少しでもコスト負担を与えないように屋根を軽量にして
耐震等級を確保しつつ価格を抑えるという動きがある為
瓦屋根を採用するホームメーカーが少なくなっているようです。
有名なホームメーカーで言うと【パナソニックホームズ】や【一条工務店】
などの大手ホームメーカーでは積極的に瓦屋根が採用されているようです。
こちらのホームメーカーは一般的な在来工法や2×4工法の木造住宅ではなく
軽量鉄骨が採用された非常に地震に強い設計となっていますので
瓦屋根の長所が充分に発揮出来るという、正に【長期優良住宅】と言えるメーカーです。
瓦屋根に強い拘りがあるという方は住宅展示場などで家の造りを拝見してみてはいかがでしょうか?
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
瓦屋根は日本古来から長く使われてきた歴史があり
日本の街並みから消えてしまうのは寂しく思います。
1つの住宅に長く住む方が殆どですから今一度瓦屋根を見直してみる
という動きがあってもいいのではないでしょうか?
実は雨樋を変えるだけで家の印象、街並みの印象という物がガラリと変わってしまうのです。
高排水型雨樋は性能面だけでなく、その優れたデザイン性にも大きな魅力があるのです。
皆様のお気に入りの雨樋が見つかれば幸いです。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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