こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは 日本から【瓦屋根が減った】理由について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
近年、木造住宅では瓦屋根を採用する住宅は減ってしまいました。
瓦屋根は耐久年数で見ると全ての屋根材の中で最も優れた性能を誇り
どんな高級屋根材よりも寿命が長いという大きなメリットがあるのにも関わらずシェア率は下降気味となっております。
他の屋根材と比較すると、一般的なガルバリウム鋼板の寿命は20年から30年と言われており
コロニアル屋根は15年から20年と言われています。
それと比較してみると瓦屋根はセメント瓦は30年ほど、釉薬瓦などは60年
神社仏閣などの最高良質な物でみると100年程度の寿命を誇ります。
上記の理由があるのに、瓦屋根は減っているのは何故でしょうか?
前回のブログでは瓦屋根が減った理由について詳しくご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【断熱材付き屋根の効果について】という内容についてお話させて頂きます。
最近はガルバリウム鋼板の裏面に断熱材が張り付けてある屋根材が多く普及しています。
代表的な屋根材で言うと【横暖ルーフ】【スーパーガルテクト】が挙げられます。
この2つの屋根材は分厚い断熱材がガルバリウム鋼板裏を覆っているので
断熱性能に弱いと言われるガルバリウム鋼板においては絶大な効果を発揮します。
しかしながらこの屋根材には注意点があります。
それは【家全体の断熱性能に大幅な効果を発揮する物ではない】
という事です。
どういう事なの?と疑問に思われる方が多いかと思いますが詳しく解説して行きます。
弊社以外の業者様が横暖ルーフ施工を行ったという現場の施主様からご連絡を頂いた事があります。
「横暖ルーフという屋根材にカバー工法を行った。断熱材入りと聞いていたがちっとも変わらない
騙されているのだろうか?」
というご相談でした。
写真を送ってもらうと、カタログは間違いなく横暖ルーフでした・・・
施工を行った場所の写真も間違いなく横暖ルーフを使用していました。
わざわざ中の断熱材を抜くような業者はいないと思いますので
間違いなくしっかりとした施工を施されている事は良くわかりました。
しかし「夏は大して涼しくなく、冬は寒い、あまり変わった気がしない」との事
改修工事での断熱性能の向上という物は本当に難しい工事で
冷気や熱気は窓サッシや壁を伝い家の中に入ってきます。
昔の家ですと気密性能が高くないので、全ての隙間を塞ぐという手間の掛かる事もしなければなりません。
断熱と気密は非常に密接な関係性を持っているので、屋根材を断熱材入りに変更しただけでは
飛躍的に断熱性能が向上する訳ではないという事が言えます。
施主様は説明の後は納得して終わりましたが、電話を掛けて来た直後は少しお怒りのご様子でしたので
業者様から施主様への説明はしっかりとご納得頂けるように事実を伝えなければならないと改めて認識しました。
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
最近の日本の真夏日は非常に辛い暑さに見舞われ
家の断熱性能はますます向上させて行かなければならないと改めて認識しております。
断熱性能を向上させる場合は新築時が一番コストを掛けずに素早く行う事が出来ますので
断熱性能に拘る方々は、後悔しない為にも新築時に出来るだけコストを掛けておく事をオススメします。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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