こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは建築板金最強の素材ステンレス鋼板について紹介させて頂きました。
耐候年数や美しさが最強であるステンレス鋼板ですが扱いの難しさや繊細さを紹介しています。
ですが、ステンレスの美しさは折り紙付きで、最近では外壁サイディングにも使われている程です。
興味がある方はステンレスにも目を向けてみてはいかがでしょうか?
↓前回のブログ
https://takahashibankin-kogyo.com/2020/06/30/kenntikubannkinndetukausutennresuhajukurenndogahituyou/
さて、今回は銅板について話したいと思います。
銅板は神社の屋根や、古い屋敷の玄関屋根や庇(ひさし)などに使われています。
このように緑色の屋根を見たことはありませんか?
これは緑青(ろくしょう)といって、銅が酸化することで発生するものです。
つまりは鉄で言うところの赤錆びが銅では緑青にあたるわけです。
銅の緑青は美しく、この状態が好きで銅板を葺く方もいらっしゃいます。
この写真の葺き方は”銅板一文字葺き”という技法で、主に神社の屋根や玄関屋根などに葺かれています。
昔は鉄板よりも銅板の方が腐食の度合いが少なかった為、高級住宅の屋根などに使われていました。
これは瓦との間を継ぐ”谷板金”と呼ばれるものです。
谷板金は雨が降ると常に水が掛かる状態にあります。瓦の上を伝った水がここに集中するからです。
銅板の谷板金は写真のように緑青が出来ずに鉄の赤錆びのようなオレンジ色になってます。
更にそこに穴が空き、雨漏りの原因となっています。
これは”電食”という化学反応によるものです。
銅板が葺かれる家に住んでいる皆さんはご自分の家をご覧ください。
瓦から流れ落ちた水が銅板に当たっている状態になっていませんか?
銅板の色は美しい緑青色をしていますか?
オレンジ色になっている方は要注意です。
瓦の上薬と銅板の相性が悪く、このように電食により写真のようにすぐに穴が空いてしまいます。
銅板の上に瓦が葺いてある家は要注意です。
一文字葺きでも上の写真のように穴が空いてしまっているケースが多々あります。
このような状態になっているお家は早めにガルバリウム鋼板に葺き変える事をオススメします。
とは言っても、銅板の味は何物にも代えがたい物があります。
そんな銅板好きの方の為にも、次回は銅板を長持ちさせる方法をご紹介したいと思います。
ぜひご覧ください!
いかがでしたか?電食は怖いもので、高級な銅板葺き屋根もあっという間に穴が空いてしまいます。
長い目を見るとガルバリウム鋼板に葺き替える事が必要となってきます。
銅板葺き屋根の皆さんも注意して見てみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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