こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは最近流行の板金屋根のメリットついてお話をさせて頂きました。
板金屋根には非常に素晴らしいメリットがあります。
20年ほど前に言われていた【板金屋根は錆びるので寿命が短い】という一番のデメリットは
ガルバリウム鋼板の登場によって心配される事は無くなりました。
長く板金職人として働いているからこそ知り得た知識や情報を皆さんに知って頂きたいと思い、ブログに綴りました。
気になる方は是非ご覧ください。
↓前回のブログ
今回はガルバリウム鋼板の歴史について触れたいと思います。
「ガルバリウム鋼板っていつから使われ始めたの?」そう思う方もおられるかと思います。
皆さんの家は何年前の板金屋根で葺かれていますか?
何十年も経過し、錆びてしまってはいないでしょうか?
錆びているならば、その屋根はガルバリウム鋼板ではなく、カラー鋼板や亜鉛メッキ鋼板で葺かれています。
では、いつ頃からガルバリウム鋼板が普及してきたのか?それを詳しく話していきたいと思います。
ガルバリウム鋼板が積極的に使われ始めたのは1990年からです。
その頃は出始めで数が少なく、値段もかなり高価でした。
しかし、2000年頃からは【腐食しない鋼板】という素性の良さから、殆どの板金はガルバリウム鋼板に移り変わりました。
今では板金=ガルバリウム鋼板と思われるほどガルバリウム鋼板が活躍しています。
ガルバリウム鋼板が開発されたのはかなり昔の事で、1972年のアメリカでの事です。
その後に現在の日鉄住金鋼板の前進の会社、大同鋼板が海外からの技術提供により1982年に商品化を果たしました。
その時期は主に【カラー鉄板】【亜鉛メッキ鋼板】が主流であり、高級住宅や神社の屋根には【銅板屋根】が葺かれていました。
しかし、3種類の板金は全て腐食の穴あきという問題を抱えており
板金屋根が一般住宅に普及し始めた明治時代から、板金屋根は腐食との闘いでした。
そこに【ステンレス並みに腐食しない鋼板】として開発されたガルバリウム鋼板
ステンレスは非常に高価なため、より安く手に入るガルバリウム鋼板は一躍有名になりました。
この時カラー鉄板や亜鉛メッキ鋼板は役目を終え、表舞台から姿を消し始めました。
新品の状態では、ガルバリウム鋼板は他の鋼板と似ている色合いのため全く見分けが付きません
判断する方法としては、錆びているかどうかで判断する他ありません。
カラー鉄板、亜鉛メッキ鋼板はガルバリウム鋼板と比べてみると非常に錆びやすいので
2000年以前に家を建てている方はカラー鉄板または亜鉛メッキ鋼板で屋根が施工されている可能性が高いです。
古い板金屋根の方は、酷く錆びていれば寿命が近いということになります。
「自分の家も当てはまるかも」そう思った方は早めにガルバリウム鋼板に葺き替えする事をオススメします。
いかがでしたか?以上がガルバリウム鋼板の使われ始めた時期についてです。
明治時代から求められ続けた【錆びない板金屋根】ステンレスは非常に高価で加工性が悪いので
ガルバリウム鋼板の登場は建築の歴史を揺るがす最大の発明だった、と言っても過言ではありません。
ガルバリウム鋼板の素晴らしさはまだまだ語り尽くせないほどあります。
弊社では住宅の板金は全てガルバリウム鋼板にて施工しています。【銅板やステンレスご要望の方は変更可能です】
家の寿命を延ばす為にあなたもガルバリウム鋼板への葺き替えを検討してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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