こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、プロはおススメしない【太陽光発電システム】の落とし穴について
という内容についてお話させて頂きました。
太陽光発電システムは一見すると
非常にメリットに溢れた商品だと思われる事だと思います。
しかし、長年屋根に携わっているプロとしては
【オススメしない】
という事が正直なお話です。
「電気代の節約や売電に貢献しているからメリットしかない!」
「どんな家でも太陽光発電システムが付いている!デメリットなんてあるはずない!」
と思われる方もいらっしゃる事だと思いますが
前回のブログでは【太陽光発電システム】にはどのようなデメリットが存在するのか?
という内容について詳しく解説しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【瓦屋根の雨漏り修理】という内容についてお話させて頂きます。
瓦屋根は古来から使用されており、日本屋根の伝統的な屋根材となります。
その形や性能は最盛期の安土桃山時代から現代に至るまで
軽量に、そして簡易に施工できるように、洗練された形に研ぎ澄まされて来ました。
その瓦の排水性能は精巧に考えられて作られており
簡単に雨漏りするような屋根材ではありません。
しかし、経年劣化によるズレなどで雨漏りして来る場合があります。
その際の修理を行う場合には注意をすべき事があります。
瓦屋根の雨漏り修理方法は非常に特殊な物であり
雨漏りを更に悪化させてしまう場合もあります。
今からご紹介する方法は危険な修理方法ですので
気になる方は
ご自分の自宅がこのような修理方法で施工されていないか確認してみる事をオススメします。
瓦屋根は、分割された屋根材をパズルのように組み合わせて造り上げる屋根材です。
その為、1度瓦同士がズレてしまうとすぐに雨漏りしてしまいます。
それをズレないように考えながら組み合わせていく技は正に職人技で
難易度の高さから、修練を積んでいない他の職人では葺き上げる事が出来ません。
瓦の特性として、中に溜まった水を排水する効果があり
雨漏り修理の際は、瓦内に溜まる水の流れを考えての施工を必要とする為
非常に難易度の高い技術となります。
この事を踏まえて下の画像をご覧下さい。
この画像は瓦同士を接合する部分を全てコーキング処理にて埋めています。
一見すると【全ての瓦が一体物となっている為雨漏りしにくそう】と思いませんか?
それは大きな間違いで
瓦屋根の頂点部位の棟瓦の部分から下に至るまで
全ての瓦屋根が水の排水を行う為の役割を担っています。
その為、このように全ての継ぎ目を埋めてしまうと
棟瓦から排水される水が行き場を失い室内に入り込んで雨漏りする。
という現象が起こってしまいます。
実際にこの現場も雨漏りしており、コーキング処理を行う為に多大な時間と費用が掛かる為
お施主様が葺き替えの決断をなさいました。
このようにならない為にも、雨漏り修理を行う業者が
事前の説明を行わずに修理する際には十分にお気をつけて頂きたいと思います。
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
瓦屋根の雨漏り修理は特殊なので、一見すると大丈夫そうに見える施工でも
実は非常に危険な修理方法を行っているという現場はいくつもあります。
皆様は業者選びの際には十分お気をつけ下さい。
その際にこのブログを活用して頂ければ幸いです。
弊社は、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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