こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【板金屋根に最も最適な勾配は?】プロがオススメする板金屋根の勾配について
という内容についてお話させて頂きました。
家の屋根には勾配が必要で、その理由はより多くの水を効率的に外へ排水する為です。
屋根の勾配は板金屋さんや瓦屋さんに聞くと教えてくれますが専門的な用語が混じっており
「この家は3寸勾配だよ」や「2寸五分の屋根だね!」などと言われるので
90度や45度などの数字の角度に慣れている一般の方々には全く想像がつかず
何の事を言っているかすら分からないという現状だと思います。
前回のブログでは、板金屋根の勾配をお話する前に家の屋根勾配について説明し
その後にオススメの屋根勾配の説明を行っています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【銅板屋根の寿命】についてのお話となります。
皆さん銅板屋根を知っていますか?
多くの方が見たことがある銅板屋根は神社仏閣の屋根が多いと思います。
「神社の屋根って銅の板だったんだ・・・」
「神社の屋根をまじまじと見たことがない・・・」
という方もいるかもしれませんが、綺麗に酸化した緑色の神社屋根と言えば想像できるでしょうか?
昔の高級和風建築でも銅板屋根がところどころ使われていましたが
最近の金属屋根はガルバリウム鋼板に移り変わっているので、殆ど見る事がありません
しかし、歴史を紐解き銅板屋根を知ればその性能の高さに驚く人が多いので
皆様にも是非知って頂きたく今回のブログを綴っています!!
是非銅板屋根の性能とメリットをご覧になってください。
銅板を住宅に葺く場合は瓦屋根などの他の屋根材と合わせて部分的に葺く事が殆どで
上記の写真のように瓦の先に葺く事が非常に多いです。
しかし、気を付けなければならないのは
【銅板は他の屋根材と併用すると電食で穴が空きやすい】という事です。
神社仏閣の屋根は単一の銅板一文字葺きで葺かれており、電食が起こらない為
60年~100年という高寿命を誇っています。
実際に阪神淡路大震災後には耐震性を考慮した建物が必要となり
銅板屋根の【長寿命性能】と【軽量性能】が見直され
様々な寺院や神社が次々に本瓦葺きから銅板葺きへと変更されています。
例えばこの写真ですが、これはとある神社の小屋に葺かれている銅板葺き屋根です。
この独特な緑色は【緑青色(ろくしょういろ)】と言い20年以上経た銅板が酸化して出す美しい風合いです。
まだまだ現役のこの屋根ですが、実はこの屋根は
60年以上も前から原型を崩さずにこの地に残り続けています。
銅板のみの単一で葺かれた銅板葺き屋根は電食が起こらず、雨水の流れも一定となる為
住宅の瓦葺き屋根と合わせた造りの銅板屋根とは違い
金属屋根の中でも最強の耐用年数を誇ります。
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
今やどの設計事務所も【築100年時代】を目指して家造りを進めています。
100年も家が無事に建っている・・・
非常に難しい事ですが、【キーポイントは屋根にある】と私たちは考えています。
その事を踏まえて屋根造りを考えると銅板屋根は絶対に外せない屋根材
であるのと同時に無限の可能性を秘めている屋根材だと考えています。
私たちはもう一度世の中に銅板屋根が見直される時代が来ることを切に願っています。
弊社は、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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