こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、神社仏閣の歴史から学ぶ【銅板屋根の寿命と無限の可能性】について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
皆さん銅板屋根を知っていますか?
多くの方が見たことがある銅板屋根は神社仏閣の屋根が多いと思います。
「神社の屋根って銅の板だったんだ・・・」
「神社の屋根をまじまじと見たことがない・・・」
という方もいるかもしれませんが、綺麗に酸化した緑色の神社屋根と言えば想像できるでしょうか?
昔の高級和風建築でも銅板屋根がところどころ使われていましたが
最近の金属屋根はガルバリウム鋼板に移り変わっているので、殆ど見る事がありません
しかし、歴史を紐解き銅板屋根を知ればその性能の高さに驚く人が多いので
皆様にも是非知って頂きたく思います!
詳細は前回のブログでご説明させて頂いているので
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【銅板屋根の葺き替え周期】についてのお話となります。
前回お話させて頂いた銅板屋根についての内容では
【100年寿命の屋根】とご紹介させて頂きましたが
住宅に使用するとなるとフワッとした情報よりも確実なデータが欲しいと思います。
そこで、現在日本各地に建てられている神社仏閣はどの程度の周期で
屋根の葺き替えを行っているのか?
実際のデータを元に詳しくお話したいと思います。
神社仏閣の屋根葺き替え周期データは以下の通りです。
銅板葺き葺き替え周期
40年未満 24%
50年以上 40%
60年以上 20%
70年以上 16%
神社仏閣の屋根は雨漏りする前に早めの改修を行うので
葺き替え周期が短く考えられている場合も多く
一概に悪くなってしまったので葺き替えを行った訳ではないという事がポイントです。
また、この調査結果の中には
「銅板葺きは基本的に葺き替えをせずに末永く利用する」
との回答が6件あった事から
歴史的に見ても半永久的に使用できるという期待が込められた屋根と言えます。
住宅として銅板屋根を使用する際は1部分にしか使わないという事が一般的でした。
なぜならば、銅板屋根は平米/15000円~となり
一般住宅屋根に使用するには高いと思われがちだったからです。
しかし、本当にそうでしょうか?
現在最も普及しているカラーベスト屋根の単価が ㎡/4000円 程度です。
10年置きに塗装などのメンテナンスを行うとすると
メンテナンスに足場代含めて100万円ほど掛かってしまいます。
そしてカラーベスト屋根の寿命がおよそ15年~20年
葺き替えかカバー工法を選ぶにしても後のコストが掛かりすぎてしまいます。
ガルバリウム鋼板も生涯無塗装、メンテナンス無しという訳にもいかず
SGL鋼板でも30年~40年程で葺き替えか塗装を施す必要があります。
それに比べると単一の銅板屋根は全くメンテナンスを行う必要が無く
神社仏閣の屋根に代表されるように最低でも60年以上の高寿命が期待されます。
ここで注意が必要な事は瓦やガルバリウム鋼板との併用で
銅板を使用してはいけないという事です。
この条件下では電食を引き起こし、銅板に穴が空きやすい状態になってしまいます。
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
私たちは銅板屋根を沢山葺いてきたからこそ
銅板屋根の魅力、性能、特性を沢山知っています。
コスト高と勘違いされ、今では見る事も無くなってしまった銅板屋根
しかし、物を長持ちさせてより良い生活環境を長く維持したいという今だからこそ
銅板屋根を見直していく必要があるのではないでしょうか?
弊社は、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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