こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、一見無駄に見えるけれど重要な加工技術【板金の水返し】について
という内容についてお話させて頂きました。
水返しとは建築用語で板金の端に加工される場所の事を指します。
板金で雨仕舞いを行う場合、この水返しの存在は必要不可欠となってきます。
水返しは知らない人には勘違いされやすく
DIYなどでケラバ板金をホームセンターで購入した事がある人は
「手を切らないように加工してあるのだろう」と考えるのではないでしょうか?
確かにそういう意味合いで板金を折る場合もあります。
その加工方法の事をアダ折り(またはムダ折り)と言い、水返しとは全く違う役割を担っています。
前回のブログでは、板金では基本となる水返しの必要性について詳しくお話しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【ルーフィングを施工されていない下地】という内容についてお話させて頂きます。
皆さんの家はいつ頃に建てられた物件でしょうか?
現代の新築は施工管理が非常によく行き届いており
施工不良や手抜き工事を行う業者は非常に少なくなっています。
しかし、少し古い家や増改築されている家は例外で
手抜き工事や、今では考えられないような工事が施されている場合があります。
今回はそのような物件の写真をご紹介したいと思います。
「軒天の劣化が激しく落ちかけているので見てほしい」
そのような連絡から現場に駆けつけてみると
軒天が全体的に雨染みで侵されていました。
「これは軒天が古くなってきているのではなく、恐らく庇からの雨漏りです。」
と施主様にお伝えし、ボロボロになった庇をめくると
固定用の釘が錆びて機能していないのか、簡単に庇がめくれました。
「このままの庇では今年台風が接近した際に強風に耐える事は出来ません」
とお施主様にお伝えすると庇を交換して欲しいとお願いされた為、見積もりを作成しました。
「見積もり通りの工事でお願いします。」
との事でしたので工事に入りました。
そして庇を撤去した際に撮影した下地の写真を見て施主様は驚愕していました。
庇の雨漏りにより下地がかなり傷みかけていました。
しかし、その雨漏りも少量だったのでしょう下地が腐る程までは傷んでいません
そんな事よりも最も驚愕だったのが【ルーフィングを施工していない】という事でした。
20年以上前ですと【アスファルトフェルト】が頻繁に使われておりましたが
それすらも施工されていない・・・
施主様は「まさか自分の家が手抜き工事されていたなんて・・・」と青くなっていました。
それもその筈です。どんな方でも自分の家は大丈夫と思ってしまうのは人間心理です。
特に庇は家の外部から飛び出ている部分ですので内部に水が侵入しない限り
雨漏りしていても気づかない部分でもあります。
雨漏りは放置するとお家に大きなダメージを与えてしまいます。
ダメージが溜まりすぎると家は改修さえも不可能となります。
そのような事になる前に信頼できる工務店や業者にご相談頂ければと思います。
いかでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
ルーフィングを施工する事は長年雨漏りから家を守る為に
【絶対的に必要な施工】だと言えます。
しかし、その必要性や重要性をわからずに【安く工事出来るから】という理由で
施工をしないという業者も存在しているようです。
皆様も知識を充分に備えてこのような工事を行う業者を見抜きましょう!
皆様のお家を守る為に私たちが出来る事はこのように情報を発信する事だと思っています。
皆様が良いマイホームライフを送れることを心から祈っています。
弊社は、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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