こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【ルーフィング】を施工していない下地はこのようになる!現場写真を交えて詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
皆さんの家はいつ頃に建てられた物件でしょうか?
現代の新築は施工管理が非常によく行き届いており
施工不良や手抜き工事を行う業者は非常に少なくなっています。
しかし、少し古い家や増改築されている家は例外で
手抜き工事や、今では考えられないような工事が施されている場合があります。
前回のブログではそのような物件の写真を写真付きでご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【材質を錆から守る板金のムダ折り技術】という内容についてお話させて頂きます。
板金の加工技術に【ムダ折り】(アダ折りとも言います)という技術があります。
その名前には【無駄】と付いていますが、全く無駄な技術ではありません。
建築板金では0.3mm~0.5mmという極薄の鉄板を扱う為、切り口は非常に鋭利となっています。
ムダ折をしていない板金は鋭利な切り口が出てしまう為
非常に危険な状態となってしまいます。
ムダ折りを行うことで鋭利な切り口が出ることなく安全な状態で施工できます。
最もポピュラーとなっているムダ折りを行う理由は上記のような理由ですが
ムダ折りを行う理由は他にもあります。
今回はムダ折りを行う理由について詳しくお話したいと思います。
ご興味のある方は最後までご覧いただけると幸いです。
この銀色のガルバリウム鋼板をご覧ください。
上の縁が緑色になっている事が分るかと思います。
この緑色の部分がムダ折で、返し部分を作る事により切り口が内側に向くことになります。
こうする事で鉄の地肌があらわになった切り口に水が当たりにくくなり
錆から素材を守る事が出来ます。
素材をハサミで切断すると綺麗に切れず、切り口に波が入ります。
また、鉄板専用の切断機を使用したとしても切り口と素材の色に差異が出てしまいます。
例えば黒く塗装されたガルバ素材ですと、切り口が鉄地の銀色に光ってしまう為
施工を行う際に切り口の色が目立ってしまいます。
その為少しでも素材の色を表に出すためにムダ折り加工を施します。
このように様々な理由からムダ折加工を施しますので、呼び名とは違い非常に重要な加工となります。
いかでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
板金の加工技術には様々な名前や方法があります。
目的によって同じ加工方法でも意味合いが違ってきます。
今回は皆さんのお家にそれほど関係のある内容ではないのですが
ご興味のある方々に板金の加工技術にも触れてほしくブログにしました。
弊社は、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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