こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
日曜はすこし天気が崩れましたが今日は快晴に恵まれ
仕事を進める事が出来ました!
最近は少し涼しい時間が増えてきたので仕事も行いやすいですね!
しかし日中は暑いので皆さんも熱中症には気を付けてお過ごしください。
前回のブログでは、【雨樋の役割と雨漏り】の関係性について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
雨樋は雨漏りや経年劣化からお家を守る大切な役割があります。
しかし雨樋は必ず軒先に設置されているにも関わらず、あまり目立つ部品ではありません。
なぜならば、軒先に派手な役物を取り付けてしまうと家全体と調和しなくなる為
メーカーは意図して軒先の鼻隠し、または屋根と一体化しているようにデザインしているからです。
特に最近の新築にはその傾向が強く、セキスイのアートフェイスシリーズ
トヨのネオアルカディア等は軒先のデザインと一体化しているような美しいデザインをしています。
しかし、目立たない役割である雨樋は、雨漏りや経年劣化に対して
超重要な役割を担っている事は是非知っておいて頂きたいと思います。
前回のブログでは、雨漏りと雨樋の関係性を詳しくお話しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【屋根材を葺く際の割付けの重要性】という内容についてお話させて頂きます。
皆さんは【割り付け】という言葉に聞き覚えが無いと思います。
【墨出し】と呼ばれる事もあり、屋根自体に特殊なチョーク粉を含んだ糸を
屋根材の寸法通りに引いて線を付けて行く事を【割付け】【墨出し】という用語で表現されます。
屋根材は機械で成形される事が多いのですが、完璧に寸法が合っているかというと
実は誤差や公差があるので、基準となる寸法線が引かれていないと少しづつズレて行きます。
今回のブログでは、割付けを行わないと具体的にどうなるのかを写真付きで詳しく解説します。
割付けを行わないという事はまっさらな紙にフリーハンドで字を書いて行くような物で
どんなに慣れた職人でも屋根に対して平行に張る事は困難となります。
そこで上記の写真をご覧ください。
棟板金は屋根材に確実に固定されていますが、屋根材に対して非常に斜めになってしまっています。
これは、両側のカラーベスト屋根どうしの平行度が全く合っておらず
棟板金を無理やり設置した為に起こった現象です。
おそらくカラーベストを頂点付近まで張った時に平行度が合っていない事に気づいたハズです。
しかし、手直しせずに棟板金まで張ってしまったのでしょう。
この家は新築から何も改修されていないので、新築時の施工不良だと言う事が分かります。
差し棟はこのように、カラーベストどうしの角に板金を引っかけて設置される
非常にオシャレでシャープな印象を出せるデザインの棟板金です。
差し棟はカラーベストどうしの角が最低でも10mm以内のズレに納まっている
場合でないと引っかけ不良となるので、強風に弱い屋根材となってしまいます。
もちろん割付けが適切に行われていない差し棟は
このように引っかけされていない状態になる為非常に危険です。
一か所だけ釘を打ってシーリングしている場所がありましたが
それでも台風などの強風には耐えきれず、剝がれてしまっている場所が多い状態でした。
カラーベスト屋根が葺かれている方は一度点検してみてはいかがでしょうか?
割付け不良で葺かれている屋根は後々とてつもない改修費用が掛かります。
新築の補償が残っている方は早めに点検し、上記のような状態であれば
改修してもらう事をおススメします!
いかでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
割付け不良は屋根材のどこかに必ずしわ寄せが行きます。
割付け不良を起こすと見た目だけでなく、性能も充分に発揮出来ない屋根材が存在している事を
皆さんに知って頂きたく今回はブログに綴りました。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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