こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、ガルバリウム鋼板が錆びる!?【板金最大の天敵】について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
一昔前、「板金屋根は塗装が切れるとすぐに錆びる」と言われていました。
塗装の亀裂や隙間から湿気が入り込み、塗装の下で赤錆が静かに進行して行きます。
気づいた時には塗装表面にみみずばれのような凸凹が浮かび上がってきます。
塗膜が凸凹に浮かび上がる現象を【ブリスター】と言い
この現象が起きてしまった場合その塗装を剥いでみると鉄板は手遅れ・・・という事態になりがちでした。
しかし昨今では錆びにくいガルバリウム鋼板が主流となってきた事で
長年錆びの心配はなく安心して使え、寿命も長く持つと言われています。
しかし、1つだけどうしても拭えない弱点が存在します。
前回のブログでは、その弱点を知って頂いた上で
我々板金職人が行っている施工の意味をご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【ここまでなると危ない!亜鉛メッキ鋼板の寿命】という内容についてお話させて頂きます。
亜鉛メッキ鋼板とは、今から25年以上前に主流として使用されていた鋼板で
現在では殆ど見かける事は無くなりました。
亜鉛メッキ鋼板はその名の通り通常の鋼板に亜鉛メッキ層を施されており
更にその上から塗装を施して防錆処理を行った鋼板です。
亜鉛メッキを施す理由としては、犠牲防食作用という作用を利用し
鉄よりも錆びやすい亜鉛を表面に施す事で鉄が錆びないようにする為の工夫です。
しかし、亜鉛メッキの有効が切れると鉄は錆始めます
この有効期限が環境にもよりますが15年程となります。
外壁は比較的水が滞留しにくいので長持ちしますが、屋根材の場合、常に水の影響を受ける為
15年経たないうちに錆びてしまう場合もあります。
そこで今回は古いお家にお住いの方々に向けて
どの様な状態になると亜鉛メッキの有効期限が切れて危ない状態であるのか?
という内容についてお話していきたいと思います。
上記の写真をご覧ください、これは谷板金の末端に当たる部分で
屋根から流れて来た水が直接当たるであろう部分から赤錆が発生しています。
ここまでなると非常に危険な状態で、屋根材を剥いで中を見るとすでに穴が空いていました。
前回のブログでお話したように、中はゴミや粉塵が溜まりやすく
湿気が滞留してしまうといつまでも乾かない状態が続いてしまいますので
表に見えている錆よりも深く、深刻な状態で錆が進んでいる事が分かります。
屋根材の錆が顕著になってきた時点で、細かい奥深くの場所の錆は更に進行しています。
ここまでくると塗装を施しても雨漏りは止まらず
全面葺き替えを余儀なくされてしまう事もあり、2重にコストが掛かってしまう事になりかねません。
「亜鉛メッキ鋼板は錆びる前に塗装メンテナンスを!」
とは良く言ったもので、1度深く錆びてしまうと塗装では手の施しようがないほど
朽ちてしまう危険性があります。
対して現代のガルバリウム鋼板は亜鉛メッキ鋼板のように15年ほどでは深刻な錆び方はしません
更に、ゴミや粉塵が滞留しないようにと、現代では様々な工夫を凝らした方法が行われており
ガルバリウム鋼板の塗装自体も亜鉛メッキ鋼板時代よりも大きく進化しています。
ガルバリウム鋼板自体の塗装は、錆びを心配する必要がないほど長持ちし
15年定期で塗装の塗り替えを行えば半永久的に使える素材であるといっても過言ではありません
お家の屋根材が心配な方は是非近代のガルバリウム鋼板への葺き替えも
検討されてみてはいかがでしょうか?
いかでしたか?今回のブログは皆様のお役に立てたでしょうか?
亜鉛メッキ鋼板、最近施工されたという事例は殆ど見かけません
それほどにガルバリウム鋼板の性能とコストパフォーマンスが高く
亜鉛メッキ鋼板が廃れてしまう程良い素材であるという裏付けでもあります。
20年以上前に施工された亜鉛メッキ鋼板の屋根材は必ず錆びています!
ご心配の方は信頼できる工務店や業者に依頼して点検を実施して貰ってはいかがでしょうか?
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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