こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【折板屋根の穴あき】の原因と対策方法を詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
皆さん折板屋根をご存知ですか?
折板屋根は主に工場の屋根や店舗の屋根に使用されている屋根となります。
最近は住宅のカーポートにも普及してきており
皆さんにも馴染みが深い屋根になってきたのではないでしょうか?
折板屋根の最大のメリットは【コストパフォーマンス】です。
折板屋根はスレート屋根材や他の屋根材と比べて、断熱加工付きの状態であるにもかかわらず
価格が抑えられる屋根材です。
一般的に工場で使用される大波スレート屋根は
屋根自体の価格は抑える事が出来ますが、折板と比べると重量がありますので
職人の数が多く必要となってきます。
また、折板は広い範囲の大規模屋根でも現場で長尺を成型出来る事が安さのポイントとなります。
しかし、コストの面では非常にメリットの多い折半屋根ですが当然弱点もあります。
前回のブログではその折半屋根の弱点を重点的にご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【瓦棒葺き屋根の雨漏り】という内容についてお話させて頂きます。
皆さんは瓦棒葺きという屋根をご存知でしょうか?
最近の板金屋根は立平葺きが主流で殆ど見かけなくなったので
最近の新築屋根で葺かれる事の多い板金屋根は7割以上が立平葺き屋根となっております。
瓦棒葺き屋根は立平葺き屋根が主流となる以前のカラー鉄板の時代から存在する施工方法です。
一昔前の板金屋根と言えば【三晃式瓦棒葺き】という鉄板同士を折り込んで木材不要とした瓦棒が主流でした。
しかし、今の新築物件では殆ど使われる事はありません。
その理由として【雨漏り】が例に上がります。
今回のブログでは瓦棒葺き屋根がどのようにして雨漏りするのか?という内容について詳しく解説したいと思います。
前述の通り、瓦棒屋根はカラー鉄板が主流の時代から存在する施工方法です。
カラー鉄板は亜鉛メッキ鋼板に上から塗装を施した製品ですので
現在のガルバリウム鋼板と比べると極端に寿命が短いのです。
板金屋根の特徴として軒先の部分には水が集まりやすく、水が溜まりやすいという性質があります。
現在のガルバリウム鋼板やSGL鋼板ですと水を受け続けても容易く錆びることなく高寿命を発揮しますが
カラー鉄板は切断を行った部分、塗装が弱くなった部分から簡単に錆が発生し始めます。
板金屋根は軒先形状を作る為にハサミでカットする必要がありますので
カラー鉄板では高寿命を期待できませんでした。
その為、軒先が錆びて穴が開いてしまい、雨漏りしてしまうという事になってしまいます。
上記の写真は定期的に塗装メンテナンスを行ってきた瓦棒屋根ですが、やはり軒先が錆びてしまっています。
雨漏りをする原因はこの軒先の錆によるものが多いという事が板金屋根の大きな欠点でした。
こちらは25年以上前に私たちの師匠が施工した瓦棒葺き屋根です。
こちらの屋根は発売後真っ先に導入したガルバリウム鋼板で25年を経た今でも顕著な錆は見当たらず
軒先からの雨漏りも一切ありません。
よく【瓦棒葺き屋根は雨漏りする】と言われる方々は、カラー鉄板時代の屋根を指して言っている事が多いです。
現代の素材と施工方法を使えば瓦棒葺き屋根でも充分に通用する雨仕舞いを行う事が出来ます。
瓦棒葺き屋根のデザインが好き!という方は是非参考にしていただければ幸いです。
いかでしたか?今回のブログは皆様のお役に立てたでしょうか?
瓦棒葺き屋根の雨漏りは鉄板素材による事が多いです。
きちんとした施工と雨仕舞いを行えば現代の気候でも充分に通用します。
このブログが皆さんのご参考になれば幸いです。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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