こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは【ガルバリウム鋼板の笠木】についてご紹介します。
という内容についてお話させて頂きました。
笠木というと洗濯物干しで役立つバルコニーの手すり上部に施工される役物の事を言います。
※役物とは建築用語で板金の構成部材の事を指して言います。
笠木は外壁の切れ目となる部分を覆い隠す役割があり
その名の通り 笠(被せるもの、傘、覆い隠して雨風日光を防ぐもの)という役目があり
木の露出を防ぎ、雨水の侵入を防ぐために笠を掛けて蓋をする…という役目がある役物部材です。
前回のブログは板金笠木について詳しくご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【板金屋根の納め方と見栄えについて】という内容についてお話させて頂きます。
皆さん家の屋根を意識して見たことはあるでしょうか?
私たち屋根に携わる職人は様々な屋根の作り方を見ているので
意識的に屋根を見てしまう傾向にあるので、どのような納め方をしているか?
どういう見栄えに見えるのか?を常日頃から気になって見てしまいます。
しかし、生活空間は室内となりますので一般の方々は屋根を意識して見る事はほとんどないかもしれません。
個人的な感覚ですと、瓦屋根は質実剛健、渋いデザインという印象
コロニアル屋根はシンプル、スッキリデザインという印象
板金屋根はシャープ、細く鋭いという印象があります。
ですが、板金屋根でも作り方は様々ありますのでどのような作りが良いかは好みによります。
今回は板金屋根の納まりをご紹介し、どのような見栄えになるのかをご紹介したいと思います。
皆様が新築を建てる、改修工事で屋根を作り直す、という場合の参考にしていただければ幸いです。
縦ハゼ、立平などの縦葺き屋根の板金屋根を納める場合
屋根の端部となる四方の角部分をどうやって作るかが重要になってきます。
現在の主流ですと、軒先やケラバ部分※は唐草という役物を使い、屋根を折りたたんで掴み込む方法が殆どです。
※屋根の側面に当たる部分の名称
唐草を使っての掴み込みの場合、軒先やケラバが掴み込んだ板金が屋根端部から20mmほど飛び出した形となるので
屋根が非常に薄く見えます。
最近は破風の幅を薄くし、更に桁を無くす工法によって軒を多く出し、
屋根全体を極薄に魅せるという屋根がかなり流行っています。
こういう時板金屋根ですと唐草と掴み込みによって屋根を薄くシャープに魅せる事が出来るので
お洒落な外観を作るうえで一役買っています。
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
ふと町に出ると私たち職人は屋根の納まりを見てしまいがちです。
ですが、どのように拘っていても誰にも気づかれない・・・気にかけられない・・・
そんな儚さが屋根にはあります。
しかし、私は唐草で納めた板金のシャープな見栄えがとても好きで見てしまいます。
皆様も一度じっくり屋根の形状を見てみてはいかがでしょうか?
そこには様々な歴史と技術の粋が詰まっている非常に魅力的な屋根なのかもしれません。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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