こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは火災保険の本当の使い方と皆さんが知らない補償内容について書かせて頂きました。
↓前回のブログ
今日も快晴でしたね!!お陰様でお仕事がはかどって嬉しいです。
本日は火災保険の適用で春一番の強風により破損してしまった雨樋の補修作業でした。
破損はかなり酷く雨樋が落下していました。
施主様がケガをされなくてなによりです!
皆様も災害に見舞われる前に点検してみてはいかがでしょうか?
さて今回は私たちが厳選して使用している板金用のハサミについて紹介したいと思います。
私たちの使用する”ガルバリウム鋼板”は特殊なハサミがないと切断出来ません
この写真のハサミは”種光”このような金切りバサミを使用して鉄板を切り裂いています。
これは”柳刃”と呼ばれる板金職人必須のハサミです。
↓柳刃のショッピングサイト
https://www.amazon.co.jp/s?srs=3470694051
熟練の職人の扱うハサミは凄まじい切れ味でまるで紙を切るようにサクサク鉄板を切断します。
切断面を見ればどのくらいの練度の職人が作業しているのかが大体わかります。
柳刃は曲がっていて、扱うのに苦労しますが慣れてくると素晴らしい切れ味を体感できるでしょう!
私は現在メインのハサミとして”種光”を愛用しています。
この”種光”は特殊鋼SLDを材料として作られています。
SLD鋼とは”たたら製鉄”で有名な、島根県安来市の日立金属工具鋼の製造している金属で
高炭素鋼にステンレスに匹敵する量のクロムを配合し、これに加えモリブデン、バナジウムを配合した強靭な工具鋼で知られています。
高クロム鋼に共通する錆びにくいという特徴も備えています(メンテナンスが悪いと錆びますが・・・)
その切れ味は折り紙付きで高価な包丁の刃先に使われていることから切れ味に特化した金属であるとわかります。
さらにSLD鋼は、耐摩耗性に優れており粘り強いのが特徴!
従来の鋼と比べ切れ味の持ちが段違いで、擦れなどの摩耗で刃先の摩耗が少ないので長持ちします。
私は普段現場に持って行くハサミには”種光””久光””東光”の三本のハサミがあります。
その内の一本”君万歳久光”についてお話させて頂きます。
私の使う久光は”エグリ刃”と言うハサミです。
柳刃と比べ小さいので細かい作業に重宝します。
このハサミは最高の切れ味で、他では再現できない感触で鉄板を紙のように切り裂くことが出来ます。
この”久光”には伝説があります。
時は明治38年、日露戦争ではロシア軍が防護壁として鉄条網を張り巡らせていました。
この場所を203高地と呼び、”難攻不落”と言われました。
そして、攻略に向かった野木将軍はその鉄条網に阻まれ進軍できませんでした。
しかし、その時、鉄条網を”久光”のハサミで容易に切断出来たのです。防衛線を突破でき旅順要塞が陥落しました。
このことで”久光”は”君万歳”の名を冠して一躍有名な伝説の金切りバサミとなったのでした。
現在では5代目の久光の名を受け継ぐ凄腕の職人が、現代では珍しい”総火造り”でハサミを鍛錬しています。
いかがでしたか? 今回は私たちが本職用に採用している極上の一品を紹介させて頂きました。
まだまだ話し足りないぐらいネタがありますが、今日はここまでにしておきますね!
板金職人は最高の仕事を完成させるため、使いやすさやこだわりで道具を選び抜き使い込んでいます。
全てはお客様の満足の為!まだまだ勉強していきたいと思います!!
最後まで読んでくださり感謝いたします。皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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