こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、DIYで【雨樋修理】を考えている方必見!施工ポイントとオススメの交換材料をご紹介します。
という内容でお届けしました。
雨樋が外れてしまう原因は主に3つ考えられます。
台風10号の影響により沢山の家の雨樋が外れてしまっています。
外れてしまった家の殆どが【施工ミス】と【金具の劣化】によるものでした。
その中でも、意外と多いのが【施工ミス】です。
適当ではない位置に雨樋金具が打ち込まれている現場が多々ありました。
皆さんの家にも該当する可能性がありますので最後まで読んで頂ければ幸いです。
今回お話する内容は、ガルバリウム鋼板と亜鉛メッキ鋼板の違いについてです。
一般の方には「名前を聞くのも初めて」という方がいらっしゃるかもしれません
どちらも塗装されているので見た目は変わりません、
ですが両者には耐久性に大きな差がある為、その詳細について説明していきたいと思います。
鉄板に亜鉛メッキ加工を施し、それに塗装したものが亜鉛メッキ鋼板で
鉄板に、アルミニウムと亜鉛の合金メッキを施した物をガルバリウム鋼板と呼びます。
亜鉛メッキ鋼板は皆さんも見たことがあるはずです。
このように錆びた屋根を見たことはないでしょうか?
錆びた波板や鉄板屋根は亜鉛メッキ鋼板であることが殆どです。
なぜ亜鉛のメッキを施すのかというと、亜鉛は鉄より錆びやすいです。
この特徴を利用すれば亜鉛が完全に腐食するまで鉄は錆びません(これを犠牲防食といいます。)
ですが、大体が10年ほどで犠牲防食の効力が無くなり、下地の鉄板が錆び始めます。
最後には鉄板の錆びで塗装が浮いてきます。
ガルバリウム鋼板に比べると気候に対する耐久性が低いです。
この鋼板は現在、ステンレス鋼板を除けば最強の鋼板です。
耐候年数は約20年~25年です。(塩害のある地域で約15年)
この鋼板も亜鉛メッキ鋼板と同様のメッキ鋼板に分類されます。
しかし、亜鉛の単体メッキではなく、
アルミニウムを55%、亜鉛を43%、これにシリコン1.6%を溶融した合金メッキが施されています。
先に述べた犠牲防食に加え、アルミニウムには不導体被膜と呼ばれる錆から素材を守る皮膜を表面に形成する能力があります。
(参考までにステンレスが錆びない理由もこの不導体被膜を形成する能力に秀でているからです。)
このことから非常に錆や腐食に強い鋼板だということがご理解頂けたでしょうか?
いかがでしたか?今回はかなり難しい内容となってしまいました。
ガルバリウム鋼板の凄さがご理解いただけたら嬉しいです。
弊社が使用している鋼板は全てガルバリウム鋼板です。それも、特級品にあたる【SGL】と呼ばれるガルバリウム鋼板です。
【SGL】次世代ガルバリウム鋼板についてもっと知りたい方はこちら!
気になる方はご連絡下さい。
最後まで読んでくださりありがとうございました!これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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