こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【新築ご購入の方必見!】下地の寿命はルーフィングで決まる! ルーフィングの種類・性能を徹底解説
という内容についてお話をさせて頂きました。
現在の新築住宅では
【アスファルトルーフィング940】と呼ばれる安価なルーフィングが使われており
値段が安いという代わりに耐久年数が一番低いという事が現状です。
では、他にはどのようなルーフィングが存在するのか?
という点について前回のブログで解説させて頂いています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【庇(ひさし)の役割と必要性】についてのお話です。
庇とは、窓や勝手口などの上部に設置されている小さな屋根の事です。
「こんなに小さいのに役にたつの?」「雨風を凌ぐ為なのに小さすぎない?」
というようにお客様から非常に多くの質問をいただきます。
また、「最近の新築住宅には庇が付いてない家があるから庇は必要ないのでは?」
という質問も頂きました。
おっしゃる通りで、最近の新築住宅には庇が採用されていない住宅もあります。
しかし、プロの見解を申しますと【庇は出来るだけあった方がいい】という事が言えます。
庇には、先の質問のように【雨風を凌ぐ】という役割に加えて
他の重要な役割も存在しています。
今回のブログでは、皆さんが疑問に思っている【庇にはどんな役割があるのか?】【なぜ必要なのか?】
という事について詳しく解説して行きたいと思います。
日本には春夏秋冬の4季節に分かれています。
その内の2つ、【夏と冬】で庇の役割が発揮されるのです。
上記の絵を見てわかる通り、夏と冬では日光が差し込む角度が違い
夏には真上に近い場所から、冬には斜め方向から日光が差し込みます。
庇は、この日光角度を計算して作られ
夏は窓から家の中に差し込む日光を遮断し、家の中が暑くならないように防ぎます。
冬は家の中を温かくする為に、窓から日光が取り込める大きさに留めて設計されています。
上記のように、季節のある国には必須の工法だと言えます。
庇がない状態の家では雨が降っている場合に窓を開ける事が出来ません。
庇は、外壁から伝ってくる雨水を窓の中に入れないように防いでくれる役割もあります。
雨の日に勝手口から少しだけ外に出る際、屋根があると本当に助かりますよね。
窓のサッシや外壁周りには年々汚れが溜まってきます。
庇がないと、流れた雨水がサッシや外壁の汚れを巻き込みながら窓を汚します。
庇があると外壁や窓のサッシから水が垂れてこない為、窓が汚れにくくなります。
いかがでしたか?庇の役目について参考になったでしょうか?
新築を建てる際に庇がない場合、非常にスタイリッシュなデザインになる
このような理由で昨今の新築住宅には庇が付けられていない場合があります。
しかしながら、機能性を考えると非常に大事な役割を持っているので
省いた状態で新築を建ててしまうのはオススメしません。
後付けタイプで施工すると、【台風の際に耐えられない場合がある】【雨漏りしやすくなる】
というリスクがある為、新築を建てる際に設置するようにしましょう。
弊社は庇の板金施工、修理、カバー工法、全て承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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