こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【カバー工法の】ポイントとカバー工法を行う際の条件について
という内容についてお話させて頂きました。
皆さんは家の屋根を改修する際にどのような事に拘りますか?
一般の方の殆どの方が
「屋根はやっぱり日本伝統工芸の瓦だよね!」
「スッキリしたデザインの板金屋根がいいかな!」
「色には拘りたいな!」
「板金も寿命が長くなってきたから板金かな!」
と、デザインや屋根材の機能性、屋根材の寿命について考えられる方が多いのではないでしょうか?
確かに、露出している屋根材は雨を受け止める一番目の砦ですので
機能性や寿命の有無は屋根材に拘る事も重要だと言えます。
しかし、屋根材の下には【縁の下の力持ち】が存在している事も忘れてはいけません。
それは【ルーフィング】です。
ルーフィングは以前のブログでご紹介していますが
屋根自体の寿命を決めると言っても過言ではありません
前回のブログではルーフィングと屋根材の選定バランスについてご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【笠木板金の湿気対策】についてのお話となります。
皆さん笠木板金とはどのような物かご存知ですか?
笠木板金は陸屋根やバルコニーなどの外側に組付けられる板金で
室内に水が浸入する事を防止している板金です。
この板金の下地には木が打ってあり、その木に笠木板金を固定しています。
今回は、その笠木板金と下地である木についてのお話です。
ご興味のある方は最後までご覧いただけると幸いです。
従来までの工法では上の写真のように木地の上から笠木板金となる素材を被せて
釘、もしくはビスにて固定を行っていました。
しかし、この工法ではどうしても木地が湿気を受けてしまい
20年ほどの月日が経つと、下地の木が腐って来てしまいます。
その為水切りシートという防水紙を引いていましたが
木地の下から上がってくる湿気には効果があまり見られず
どの職人も苦戦していました。
湿気との闘いは板金職人にとっては永遠の課題であり、避けては通れない道でした。
そんな時、メーカーからある素材が発売されました。
デュポン社のタイベックとは【透湿防水シートのパイオニア】として業界でも非常に名の知れた製品です。
そのデュポン社から出された【透湿防水を兼ね備えた】水切りシート
タイベックフラッシングシートという水切りシートが発売されました。
このシートが優れている点は
【湿気を通して】【水分は通さない】という画期的な性能です。
従来の水切りシートでは木地に湿気が溜まり続けていましたが
フラッシングシートの場合は笠木の裏側で結露した水は弾き
木地から上がってくる湿気は上に逃がしてくれるという
今まで湿気と闘う板金職人が欲しかった製品となっています。
このシートを使用すれば木下地の寿命も10年~15年ほど伸びてくれるので
定期的なメンテナンスも必要としません!!
笠木板金の改修工事を予定されている方々は是非業者に
「フラッシングシートを使ってください」
と進言してみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
笠木板金は湿気の溜まりやすい場所として
木造住宅にとってはネックとなってしまう場所です。
しかし、現代の科学により進歩した素材を使用して正しく施工すれば
充分に長持ちするようになります。
持家の方々もこれを機に建築材料に目を向けてみてはいかがでしょうか?
弊社は、雨樋工事、各種板金工事、コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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