こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、木材だけじゃない!【建築材料インフレーション】による影響について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
前々回のブログでお話した通り、現在ではウッドショックが起こり建築現場では大混乱が起こっています。
木材の異常な高騰で新築の値段が上がってしまっているという現実で
木材が手に入らないという現場も存在するほどに深刻な状態が起こっています。
もちろんですが、材料が手に入らないという事は工期も伸びてしまい
施主様には大きな迷惑を掛けてしまう事になります。
その為、各工務店は材料を確保する為価格競争に陥ってしまい
現在の値段が異常に跳ね上がってしまうという現状となっております。
ですが、値段が高騰してしまったのは木材だけではありません
前回のブログでは材料のインフレーションについて詳しくお話しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【セメント素材のインフレーション】という内容についてお話させて頂きます。
今週のブログでシリーズ化している【建築材料のインフレーション】についてですが
ウッドショック、メタルショック、これに続き基礎材料となるセメント素材までもが
価格引き上げされています。
これは去年の11月ごろ、大手3社セメント素材メーカーである
【太平洋セメント】【宇部三菱セメント】【住友大阪セメント】
の3社が2022年1月から価格引き上げとなりました。
こうなってしまうと新築住宅で使われるほぼ全ての材料の価格が総じて上がってしまい
新築住宅の値段自体も上がってしまう事になりました。
ここ数年で流行となっていた【ローコスト住宅】にも影響が出ており
もはやローコストでは家は建たないという状況に陥りかねません。
なぜセメント素材の価格が上がってしまったのか?について詳しく解説したいと思います。
各社が2022年に入ってからの一斉値上げを行いました。
この大きな理由はセメントを作る上で必要となる石炭(コークス)の値段高騰が理由です。
なぜセメントを作る上で石炭(コークス)が必要となるのか?
それは製造過程を知って行けば分かります。
セメントを作る時はまず大元の素材である石灰石と粘土を細かく砕いた物を調合します。
それを焼成するのですが、そこで石炭(コークス)を燃料として使って焼き上げるのです。
燃料として使用された石炭(コークス)は灰となりますが
その灰は上記に示した調合前の粘土として再利用されます。
こうしてセメントは出来上がる為、石炭はセメント製造には無くてはならない存在なのです。
石炭の価格が高騰してしまうとセメントの値段が上がってしまうのは必然となってしまう訳です。
ではなぜ石炭価格が高騰してしまったのでしょうか?
中国は日本のGDPを大きく上回りアメリカを脅かす程に成長しました。
それ故に経済活動も活発で、鉄鉱石、燃料、各種材料素材の需要が大きく高まっています。
大きく高まった需要は国内内部だけでは供給量を賄えない状況となりますので
国外からの輸入に頼る結果となります。
そうなると世界が中国に素材を輸入するようになってしまうので
世界的にコークスの値段が大きく跳ね上がってしまっている状況です。
日本もコークスの供給は輸入に頼っている部分が大きい為非常に影響を受けます。
しかしここで中国が国内でのコークスの増産を行ってきましたが依然値段は高いまま・・・
さらに今では原油が高騰してしまっているので物流コストも跳ね上がって
ますますコークスの値段は高止まりしている状態となっています。
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
木材、金属素材に加えセメントすらも値段が上がっているこの状況では
新築住宅を建てたいという方も年々少なくなって来るのではないか?と心配しています。
一刻も早くこの状況が打破出来るように日本も大きな成長を遂げる事を祈ります。
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工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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