こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、改質アスファルトルーフィングとアスファルトルーフィングの【違いと見分け方】について詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
以前からお話させて頂いていますルーフィング素材選定の重要性ですが
皆さんがご自宅の改修工事を行う際にルーフィングを気にして見たとしても
現状どのルーフィングが使われているか分からないと言った状態なのではないでしょうか?
改質アスファルトルーフィングと通常のルーフィングの大きな違いと言えば【色】です!
改質アスファルトルーフィングには紫、グレー、青など様々な色が選定されており
通常のルーフィングは緑ですので、大体は色で見分ける事が可能となります。
しかし、中には改質アスファルトルーフィングでも緑色の製品も存在しますので
一概に通常のルーフィングが緑色であるとは言えません。
そこで前回のブログでは通常のルーフィングと改質アスファルトルーフィング
の見分け方について詳しく解説しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【家の通気は何故必要なのか?昔との違いは?】という内容についてお話させて頂きます。
皆さんがここ10年以内に新築を建てたのであれば
充分に通気が取れたお家にお住まいであるハズです。
家の通気が取れていると言うのは、外壁から屋根へと向けて空気が抜けるように設計された状態の事を言います。
30年程前の家では通気がそこまで重要視されておらず
躯体の柱が立てられた場所に防水シートを張り、直に外壁材を付けていました。
しかし、昔の家はその状態で現在も問題なく機能しています。
何故なのでしょうか?
今回は現代の家に通気が必要な理由、また、昔の家と何が違うから通気を重要視しているのか?
という内容について詳しく解説したいと思います。
例としてベランダの笠木板金を例に上げさせて頂きます。
現代の建築では笠木板金と外壁の継ぎ目となる部分には通気部材が挟み込まれている場合が殆どです。
ですが、上記の写真のベランダには通気材が挟み込まれていません
上記の写真のように笠置板金の下には木下地があります。
現代の建築ではこの境に通気材が設けられています。
現代の建築と昔の建築でここまで違いが出ている理由は【現代建築の気密性】が大きく関係しています。
現代の建築は昔と比べると極端に気密性が向上しています。
これは現代の気密テープなどのケミカル製品や気密測定法が科学技術により大きく性能向上したためです。
また、プレカットと呼ばれる工場で精密に加工された木材によって
誤差が非常に少ない状態で躯体が建てられるという事も理由として挙げる事が出来ます。
窓サッシなども大きく性能が向上しており、すきま風が殆ど入らないほど進化しています。
言い方は悪いですが、昔の家はすきま風が沢山で、あらゆる場所から風が抜けてきます。
これは仕方のない事で、昔は手刻みで躯体を建て、窓サッシも今のような性能はありませんでした。
ですから通気工法を導入しなくても外壁から屋根裏まで風が抜けるようになっていました。
その為通気を行うという概念自体がなかったのが現実です。
通気を取る事で何が起きるのでしょうか?
通気工法は現代建築において通気工法は必要不可欠と言っても過言ではありません
家の中が温かく、外が冷たいと外壁内部や屋根の内部では結露が起こります。
この結露した水はどこに行くのでしょうか?
現代では結露した水は通気によって乾くように計算されて設計されています。
昔の建築ではここまで想定されて家が設計されていません。
何故ならば、現代の建築では昔よりも暖房器具が発達し、気密性が向上した事で
【冬は暖かく】【夏は涼しい】という快適条件を揃えて設計が施されます。
この状態では昔よりも結露した際の水の発生が著しくなり、水を逃がす、もしくは乾かす
という事が必須条件となってきます。
このような理由で現代の建築では【通気工法は必須条件】という理由が成り立っています。
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
外壁通気、野地裏通気、現代の新築ではどのような住宅でも採用されています。
皆さんが新築を建てる際に見るポイントの一つとして
参考にしていただければ幸いです。
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工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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