こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは 外壁に雨水が垂れた跡が残る!【雨垂れによる汚れ】のメカニズムについて詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
皆さんは外壁の雨垂れによる汚れが気になったりしませんか?
外壁の汚れは様々な原因が元で引き起こされる事があります。
例えば日の当たらない北側外壁など、多湿状態が長く続く場所の場合
外壁サイディングにはコケが付いたような緑色の汚れが溜まったり
窓サッシのキワや庇のキワ、バルコニー笠木やパラペット外壁の笠木などは
上の平面部分に汚れが溜まるので、汚れを吸い込んだ雨水が伝い
黒く汚れた筋を残してしまいます。
板金の塗膜は自浄作用があるので暫くは汚れが目立ちにくいのですが
何かしらの対策を打っていなければ汚れが溜まり汚れてしまいます。
サイディング外壁は製品ごとによりますが、汚れが溜まりやすく目立ちやすいです。
このような状態の時、どうやって対策を打つべきか?
前回のブログでは笠木板金雨垂れによる外壁汚れのメカニズムについて詳しくお話しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【外壁に雨水が垂れた跡が残る、雨垂れによる汚れの対策案】という内容についてお話させて頂きます。
前回のブログでお話した通り、外壁の汚れは、汚れを含んだ雨水が垂れることによって発生します。
つまり、雨水の掛かりを板金の工夫によってどう調整するか?が重要となって来ます。
外壁やパラペットなどは外側となるので、全く雨の掛かりが無いようにする事は難しいです。
となると、汚れの原因となる雨垂れのみの排除を行う事で汚れの付着はある程度防げるという考えが
現在弊社が考える最も効率よく汚れ発生を防ぐ方法だと考えています。
その為に板金に少し細工を行い汚れの発生原因となる雨垂れを防ぐ形をとります。
しかし、これは新築工事や改修工事どちらにおいても、お客様にご提案させて頂く案の1つとして存在しているものであり
工事コストや工期という全体バランスを見ても、最終的に決めるのは受注頂いたお客様となりますので
あくまでも案の1つであるという事が注意点です。
こちらが弊社が行っている施工方法の断面図です。
この形状ですと天板に汚れが発生した後に水が流れて来ても比較的外側に雨水が垂れにくい形状となります。
特に効果的な状態が、前回のブログでご説明した【雨が止んだ後に汚れを含んだ水が流れていく状態】の時です。
外側に折り目を付けて施工する為外側に雨垂れが落ちにくく
汚れを目立たせる雨水を内側へと流します。
バルコニー内の笠木ですと内側の汚れは拭き取れますので、外壁の外観を損なわないようにする事が出来ます。
しかし、この施工ですと繋ぎ目が多くなる為、知識を持った職人がしっかりと施工を行わないと
従来の笠木に比べて雨仕舞いが劣ってしまいかねないというデメリットがありますので
高度な技術が必要とされます。
従来の笠木が多い理由としては上記の内容が挙げられます。
上記の絵をご覧ください、これはごく一般的な笠木板金の形状で最もポピュラーな形状となります。
1枚の板の両側を折り下げた形状でパラペットの上部、バルコニーの笠木にも良く使用される形状です。
この形状が一番多い理由としては雨仕舞が良いからです。
両側の折り下げ部分が一体形状で成形される為繋ぎ目が少なく済み雨漏りのリスクが少ない事が特徴です。
しかし上部の天板は勾配がついていなければ水が溜まりやすく
勾配が付いていたとしても外側に水が垂れていくので汚れの発生を防ぐ事は難しいです。
どちらの施工方法も一長一短があり、何を重要視するのか?
によって施工方法が変わってきます
そして、最終的に決めるのはお客様ですので私たちはあくまでもご提案させて頂く形を取らせて頂いています。
「こういう施工方法もあるんだ」という知識の一端として覚えておいて頂けると幸いです。
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
今回はかなりマニアックなお話になってしまいました。
弊社はこのような拘りのある納め方を日々研究しています。
少しでも気になる方はご参考にして頂けると幸いです。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
弊社のHP
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