こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは 増改築した場所からの【雨漏りが止まらない】実際に施工した現場を例に詳しく解説します。
という内容についてお話させて頂きました。
雨漏り修理は非常に難しい工事となる場合が多く
場合によっては長時間の散水調査、応急処置での様子見などを行い
じっくりと修理して行く事が必要となる場合もあります。
シンプルな形の家ですと、原因を特定しやすいので原因箇所が早く見つかる場合もありますが
複雑な形の家、増改築を繰り返された家などは
複雑な条件が多く絡まり合う形となり、原因特定が困難になる場合があります。
そういった場合は長期に渡っての調査と修理を行います。
前回のブログでは、【他社が行った雨漏り調査で原因が分からなかった雨漏り現場】
という内容でご紹介しています。
皆様の知識になればと思い詳しい内容をブログに纏めています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【屋根勾配と雨漏り】という内容についてお話させて頂きます。
屋根には勾配という傾斜が付けられており
現在の技術でもどのような屋根でも必ず勾配が必要となります。
適正な勾配を取らなかった屋根は雨漏りしてしまいます。
勾配の問題は葺き替えや改修工事の際に多く見られます。
充分な知識を備えた業者でない場合、屋根材に合った勾配を考えずに施工してしまうという
事実も多数確認してきました。
今回は屋根材に合った勾配についてご紹介したいと思います。
こちらは4つ割りの銅板一文字葺きです。
玄関屋根となりますので、施工当初は美しい外観だった事でしょう。
この家は外壁塗装によって足場が掛かっていますが
追加として玄関屋根の雨漏りが酷いので見て欲しいという依頼で向かいました。
まず屋根を見た瞬間に【雨漏り調査の必要もない】と確信し、元請け様に報告を行いました。
何故ならば【屋根勾配が圧倒的に足りていない】という理由の為です。
銅板一文字葺きは3寸勾配以上が必要となり、それ以下の勾配では雨漏りのリスクが高くなります。
しかしこの下屋根は2寸勾配、極端に雨漏りし始めたのが最近であり
お宅は築30年ほどだったため、防水シートの寿命が来たのでしょう。
雨掛かりが少ない玄関屋根と言えども酷く雨漏りするので
本屋根ですと、とんでもない雨漏りとなっていたでしょう。
今まで雨漏りしていなかったのが不思議なくらいです。
2寸勾配という少ない勾配では屋根材が限られてきます。
瓦屋根では3寸勾配~3寸5部勾配以上、カラーベスト屋根は3寸勾配以上、
アスファルトシングルは3寸勾配以上
となり選択肢は板金屋根のみとなります。
板金屋根でも横葺き、一文字葺は3寸勾配以上必要ですので選択肢からは外れてしまいます。
緩勾配ですと上記の写真のような【立平葺き】もしくは【瓦棒葺き】が一番確実な改修工事の方法となります。
特に立平葺き屋根は1寸勾配、施工方法によっては5部勾配でも施工可能であり
雨漏りの心配が少ない屋根としてまた、安心度の高い屋根として最近急速に普及しています。
皆さんも緩勾配屋根を見つけたら屋根を見てみて下さい
きっと上記の写真のような立平葺き屋根が使われている事でしょう。
いかでしたか?今回のブログはお役に立つことが出来たでしょうか?
最近はキューブ型の家が流行っており、間取りを最大限生かす為にも緩勾配屋根が普及しています。
緩勾配屋根だけでなく、勾配の大きい屋根にも葺き替え工事できるメリットが
立平葺き屋根にはあります。
勾配があると更に雨漏りに対しての安心感が増します!
次回のブログでは屋根の種類はどんなものがあるの?と疑問に思っている方々に
他の屋根材についても紹介して行きたいと思います。
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
弊社のHP