こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、火災保険はこんな時に使える!【火災保険適用現場】の写真を元に詳しくご紹介します。
という内容についてお話させて頂きました。
火災保険はプランによって様々な災害や、家財の盗難から破損まで幅広く対応する事の出来る
災害の頻発する日本では必須とも言える保険です。
最近は【火災保険】という名前に「火事にしか対応しない保険」という誤解が生まれる為
各社で【住まいの保険】と名前を変えている保険会社が多いのですが
どちらも同じ保険を指していますので注意が必要な所です。
前回のブログでは【火災保険】の適用にて弊社が実際に工事を行った現場をご紹介しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【サイフォン現象を利用した雨樋】という内容についてお話させて頂きます。
サイフォン現象とはどういう現象かご存知ですか?
サイフォン現象とは上記の絵ような状態の時、配管やホースから水が出続けるといった現象です。
呼び水によって引き起こされた水の流れが、慣性力と重力によって
内容量の水が尽きるまで、または、途中でエア噛みが起こるなど
何らかの形で水の流れが途切れるまで引っ張られ続けるという現象です。
この現象を利用したものには、大規模な設備で言うと油圧装置の作動油のタンク返し
小さな所では、エンジンオイルを手動ポンプで上抜きする際のポンプ替わり
と、多種多様に使い分けされて今日に至ります。
使い方によっては非常に便利な現象ですので、建築にもこの現象は応用されるようになりました。
それが【雨樋の排水】です。
まずは雨樋の排水に使われるようになった経緯からご紹介して行きたいと思います。
タキロンシーアイという会社をご存知でしょうか?
タキロンシーアイは樹脂系建築材料の最大手のメーカーで
多くの新築雨樋やポリカーボネート平板、波板などを手掛けている会社です。
タキロンシーアイが開発したサイフォン現象を利用した雨樋は雨樋業界に衝撃を走らせました。
その利点は3つあります。
という、今まででは解決しえなかった問題やリスクが極端に減りました。
また、サイフォン現象を利用した竪樋は設計上極端に細くなります。
通常の建築で使用される竪樋は丸樋はφ60、角樋で60角と
【60】に揃えて用意されますが、サイフォン現象を利用した竪樋は40角であり
極端に外径値が小さくなり、見た目も細くなります。
これにより外観から見た家の造りが総合的にシャープに見えるようになり
目の細かいサイディング外壁や、高級とされるタイル外壁などにベストマッチし
家の壮観さを際立たせるようになります。
パナソニックも同様にタキロンシーアイのようなサイフォン現象を利用した竪樋を開発しました。
こちらはTOTOと共同開発した商品であるタイル外壁に違和感ないよう
鋭角にデザインされたサイフォン現象竪樋となっています。
どちらも非常に性能が良いので改修工事などで気になる方は調べてみてはいかがでしょうか?
いかでしたか?今回のブログは皆様のお役に立てたでしょうか?
今回はマニアックな話となりましたが、ゲリラ豪雨による雨樋のオーバーフローが
毎年増え続ける状態となっている為ご紹介してみました。
雨樋が役割を果たせていない家は老朽化が急速に進みます。
気になる方はお近くの工務店や信頼できる業者に相談してみてはいかがでしょうか?
弊社は、カラーベスト葺き替え工事、銅板葺き工事、雨樋工事、各種板金工事
コーキング工事、雨漏り工事、外壁板金工事、火災保険による工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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