こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、プロの建築板金職人がオススメする【ツカミ】のご紹介
という内容についてお話をさせて頂きました。
板金職人は鉄板を折り曲げながら役物を形作ります。
その際にどのような道具を使っているかご存知ですか?
職人には各々が拘り抜いた道具があり、魂を込めるように手入れしながら使っています。
今回はその道具の一つである【ツカミ】について紹介します。
この道具がある事で見栄えを美しく効率を上げて仕事をこなす事が出来ます。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【建築板金の仕事内容について】というお話となります。
「お仕事は何をされてますか?」と聞かれたとき私は
「板金屋をしています。」と良く言います。
その時「え?車の修理出来るんですか?」と言われる事が多いです。
「いえ、家の板金屋ですので、車とはまた別の仕事となります。」と説明しています。
建築板金のお仕事は意外と知られていない仕事ですので
今回は建築板金のお仕事についてご紹介して行きたいと思います。
建築板金のお仕事は鉄板を切る、曲げる、折るという事を行いながら
屋根や外壁を形作って行きます。
その際に板金職人の腕が問われる場所
それは、【絶対に雨漏りをさせない】と言う事です。
外見では見えない部分、または見える部分に工夫を凝らして
雨水を誘導したり綺麗に流れるように細工を綿密に施します。
水は【毛細管現象】という現象によって鉄板の合わせ面や
外壁のクラック(割れ)の隙間に入ると重力に逆らって染み込んで行きます。
※上記の絵のように小さなスキマに浸透するように水が吸い上げられます。
(スポンジに水が吸い込まれて留まる事と同じ現象です)
この現象は数々の雨漏りを引き起こす原因となってしまいます。
この際に発揮されるのが板金職人の水切り技術です。
板金職人は、【雨押え】【唐草】などの【役物】と呼ばれる細工鉄板を使い
雨水を切って雨樋に誘導し、適切に排水されるような構造を作ります。
誘導した雨水を排水する為の【雨樋】を取り付ける仕事も板金職人の仕事です。
板金職人には2種類の業種が存在していると言われています。
それは【野丁場】と【町場】です。
【野丁場】の板金職人のお仕事は大きな鉄骨製またはコンクリート製の工場や建屋
を大規模に渡って板金工事をするお仕事で
良く見る大きな工場の波板外壁や屋根などは【野丁場】の方々が担当しています。
大きな加工設備や大人数の人手がいる職種です。
【町場】の板金職人のお仕事は主に一般住宅の屋根、外壁、雨樋を手掛けるお仕事で
町の工務店さんやホームメーカーの仕事を行っています。
細かい細工が必要な職種で、小規模で素早く動くことが出来ます。
※板金職人は【野丁場】と【町場】で完全に住み分けが行われているものではなく
どちらのお仕事も請け負っている方もいらっしゃいます。
いかがでしたか?建築板金のお仕事について参考になったでしょうか?
家を建てている人は全員大工さん私も若かりし頃はそのようなイメージでした。
しかし、住宅を建てるのはチームプレイであり
分業制なのだという事をこの職種を通して知りました。
このブログを機に板金職人のお仕事について興味を持っていただけると嬉しいです。
弊社の方では屋根工事、雨樋工事、各種板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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