こんにちは!!髙橋板金工業ブログ担当の加治です。
前回のブログでは、【ガルバリウム鋼板のお勧めメーカー】と代表商品について
という内容についてお話をさせて頂きました。
皆さん【ガルバリウム鋼板】については知っている方も多いと思いますが
【どのようなメーカーが存在しているのか?】存じていない方も多いと思います。
実は一口にガルバリウム鋼板と言っても非常に多種類のメーカーが存在している為
どのような違いがあるのか?また、どのような種類が存在しているのか?
前回のブログでは、そのような内容について詳しくお話しています。
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回お話する内容は【屋根の下地は杉板?コンパネ?どちらが良いか?】
という内容についてお話させて頂きます。
屋根の下地となる素材は、垂木の上に構造用合板と呼ばれるコンパネ(コンクリートパネル)か
杉の素材を薄くスライスした杉野地板の2つが主流です。
この2つの素材についてよくご質問を頂きます。
「どちらが長持ちするのか?」
「プロから見るとどちらが良いと言えるのか?」
という点について非常に気になっている方がいらっしゃる様なので
今回のブログではどちらの素材が良いのか詳しくお話させて頂きたいと思います。
どちらを選ぶのか?それは最終的にはお客様のコストと要望によって変わりますが
プロ目線で言うと【長持ちするのは圧倒的に杉野地板だ】という事です。
構造用合板は名前の通り【合板】なので、極薄にスライスした木板を何枚も重ね
接着剤によって張り付けられてその厚みを保っています。
もちろんの事、【構造用】にする為に耐水性を加味されて設計されており。
少しの水濡れには対応出来ます。
しかし上の写真のように、湿った状態が続くと木板を接着している溶剤が溶け出し
最終的にはバラバラになって形を保てなくなってしまいます。
上記の写真をご覧下さい。
こちらの杉野地板は、先ほどの構造用合板の写真と同様の現場で使用されていた
同様の条件で雨漏りしていた野地板となります。
雨漏りの水濡れでバラバラになった構造用合板とは違い
変色していますが、形を保っておりまだまだ使用できる状態となっています。
なぜなら、杉野地板は一枚の厚みが12mm程ある為
1mm程度の薄さを何枚も重ねた構造用合板よりも水濡れに強いのです。
構造用合板を使わない方がいいと言う考えもありますが
それは少し乱暴な考え方で
お客様のご予算と納期にもよりますので一概には言えません
しかしながら、構造用合板を使用する際には結露を防止する為の換気システムと
しっかりとした防水処理を行う為のルーフィング選定
このような対策と構造的な造りををしっかりと加味した状態の屋根にする事は必須です。
以前のブログでも言っている通り、屋根の寿命を決めるのは
【通気】【密閉】【ルーフィング選定】
こちらが最も最重要となってきます。
是非とも家造りの際の参考にしてみて下さい。
※ルーフィングって何?屋根の寿命を決めるルーフィングについてはこちら!
いかがでしたか?今回のブログはお役に立てたでしょうか?
屋根を支えている下地である野地板は
正に【屋根の基礎】と言っても過言ではない重要な構造物です。
このブログが少しでも皆様の
安心・安全の家づくりの参考になれば幸いです。
弊社では、雨樋工事、各種板金工事、雨漏り工事、外壁板金工事を承っております。
工事をお考えの方はお声掛け下さると幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
これからも皆様のタメになる情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
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